高専生の留年と就職先等への影響について解説

はじめに

高専では進級する毎にクラスで誰か留年することが普通になっています。

留年した学生や、その学生のご両親にとって、留年がその後の進路にどのような影響があるのか不安に感じることもあると思います。

そこで、私が高専に通っていた時の実体験を紹介します。何らかの参考になればと思います。

就職への影響

就職活動に対して、留年による悪影響はあまり無いと感じています。

私の知っている範囲ではありますが、留年しても卒業できた学生であれば、何ら他の学生と遜色の無い企業に就職できています。

これについては、挫折を乗り越えた経験を企業が評価しているのだと思います。

高専生に限らずですが、企業としてはすぐ辞める人を雇うよりも、長く働いてくれる人を雇いたいため、ストレス耐性がある人を求めています。

そのため、留年をした人でも、その留年した理由を振り返って進級するために工夫をし、その結果、困難を乗り越えた経験を身につけているなら、仕事を進める上での困難を乗り越えてくれるものだと思って貰えます。

また、留年した場合の1年や2年は高専生にとっての当時であれば凄い長く感じると思いますが、それよりも社会人生活は長いので準備期間と思って耐え忍んでください。(大学受験での浪人や大学で留年するケースもあるので、世間一般では、遠回りする人もそれなりにいます)

進学への影響

こちらについては、私の周りで留年生が進学を選択するケースが少なかったです。

大学編入については、高専時代の成績も見られるので、留年している学生であれば、成績が芳しくないので、難関大学への編入は難しいとは思います。(大学編入とは、高専卒業後に、大学の3年生から編入すること)

一方、高専には専攻科と呼ばれる高専5年間通った後に、2年間通って大卒と同等の扱いになる仕組みもあります。(私自身は、大学編入失敗組で専攻科に進みました)

専攻科であれば、大学編入に比べて倍率が低かったこともあり、留年生が進学していることもちらほらありました。

おわりに

高専の途中で留年しても、何とか卒業までたどり着けば優良企業への就職や、専攻科等への進学は可能です。

留年した理由を振り返って、何かしらの工夫をし、その挫折を乗り越えた体験を持っていることが評価されます。

留年することで、精神的に非常に辛い時期を過ごすことになると思いますが、しっかりと振り返りを行うことができれば軌道修正ができると思います。

もし留年されている方や、留年しそうな方は耐え忍んで勉学に励んでください。

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